歴史繚乱ブログ

元禄事件(忠臣蔵)の考察、史跡廻りなど

外国人が見た李氏朝鮮の事態①

江戸時代の日本に先進文化を伝えたという当時の朝鮮半島李氏朝鮮とはどのような国だったのでしょう。開国したばかりの李氏朝鮮を訪れた外国人が書き残したものから見ていきましょう。

 

ホレイス・ニュートン・アレン(アメリカ人宣教師・医師・外交官)

「かつて世界中を巡り、古今四千年の歴史を学んだが、高宗(※李氏朝鮮26代国王)のような人物は初めてだった。朝鮮人は陰謀が得意で、母親の乳首を蛭えている赤ん坊の時から陰謀を企むのが好きなようだ。ソウルは至る所が不衛生だった。高級官僚たちが集まっている豊かな村も同様だ。大きな瓦葺きの家の塀の前に下水路があったが、野菜などの生ゴミがたまっていて、鼻がひん曲がりそうな悪臭が漂っていた。そんな道を高級官僚たちは平気で輿や馬に乗って通って行く。衛生状態が劣悪なため、都や大きな村には絶えず伝染病が蔓延しており、都の人口の一割近くがコレラやペストで死ぬという悲惨な出来事もあった。

人々がこのような環境の中で生きているということは驚くべきことだ。通りは狭苦しい泥道で、あらゆる動物の排泄物が散らばり、そこを通ると息をすることもできない。その道を悠然と往来する人々は老若男女を問わずざんばら髪で、上着を脱ぎ、ズボンはもともとどんな色だったのか分からないほど汚く、みすぼらしかった。さらにほとんどの人が素足だ。女たちは一応上着を着ていたが、それが流行なのか短くて黄ばんだチョゴリの下から乳房を覗かせている。

道の両側には、家畜小屋にも劣るみすぼらしい土と草でできた小さな平たい家々が、まるで茸の群生地のように延々と連なっているが、裕福な村に行けば、何軒かの瓦葺きの家を見ることができる。一般庶民にとっては服の上下一着が寝間着であり、仕事着であり、外出着であった。しかも、着るのを惜しんで、夏は上藩を脱いで暮らしていた」(『Things Korean』より)

 

ウィリアム・グリフィス(アメリカ人東洋学者)

朝鮮人はそのほとんどが文盲だ。女たちは常に閏房に監禁同然の状態で、主人の許しなしには表に出られない。このしきたりに背くと、父親が娘を殺したり、夫が妻を殺したりする場合もあった。あるイギリス人は、朝鮮で最も清廉だと言われている人物が、彼が今まで見た中で最も汚い人物だったと嘲笑し、朝鮮人は地球上で最も汚い人々だと述べた。役人たちは貪欲で、民衆の血をすすって肥え太っていた。朝鮮は、飽くことを知らない傍若無人な役人の収奪で荒廃し、瀕死の状態だ」(『隠者の国・朝鮮』より)

 

クロード・シャルル・ダレ(フランス人宣教師)

「朝鮮の飢えた民衆は中国の密輸業者に自分の幼い娘を一人あたり米一斗で売っていた。朝鮮人は、『道という道に死体が散乱している』と国内の凄惨な状況について語った。朝鮮の政府は、中国や日本から食料を買うぐらいなら、いっそのこと民衆の半分を死に追いやったほうがましだと考えているとしか思えない状況だ」(『朝鮮教会史』より

 

ホーマー・ハルバート(アメリカ人宣教師)

朝鮮人はごく初歩的な衛生観念もない。金持ちの家に行っても状況は特に変わらなかった。誰も通りを清掃しないので、糞便を避けて歩くほかなかった。垂れ流された糞尿で、井戸が汚染されている。朝鮮人たちは汚物や洗濯した水をそのまま井戸に捨て、その水をまた使っていた。だから、ある村にコレラが発生すると、あっという間に村全体に広がった」(『The Passing of Korea』より)

 

ウィリアム・フランクリン・サンズ(アメリカ人外交官)

「朝鮮の王室は怠惰であり、官職を占めようとする貪欲な人々がひしめいており、彼らは金と権力のある人に媚びへつらった。そして、金のある何人かの高官を軸とする派閥を作ることが慣例であった」(『The Far East Undiplomatic Memorial』より)

 

ホレイス・グラント・アンダーウッド夫人(韓国の延世大学創立者ホレイス・グランド・アンダーウッドの妻)

「ソウルに来て最初に目にしたのは、巨大な茸の群生地のようなこじんまりした土造りの家だ。それらの家はーつの部屋とーつの炊事場に分かれていた。低い山々は木が一本も生えていない禿山だった。朝鮮人たちは宴席に行くと信じられないほどの量のごちそうを食べる。彼らは宴会のためにお腹をペコペコにすかせておいたりするそうだ。一方、日本人は客に、手のひら大の茶碗いくつかと粋な皿を並べて出すが、提供する食べ物はほんのわずかだ。朝鮮人がますます貧しくなり、日本が富を築く理由がここにあるのではないだろうか。

朝鮮人はよく迷信を信じる。平壌には井戸が―つもない。『井戸を掘ればそこにはまって沈んでしまう』という迷信があるからだ。彼らはみな大同江で水を汲んで飲んでいた。日露戦争で死んだ無数の死体が川に浮いている時でさえその水を飲んでいた。小さなできものができたので、簡単な外科手術で取り除こうとしたところ、メスやハサミを体に触れさせるのは儒教の訓えに背くと言って皆が反対した。王も同じように反対した。

朝鮮の女たちは概して美しいとは言えない。彼女らは悲しみと絶望、過酷な労働、病気、愛情の欠乏、無知、そして慎ましさのために、目は輝きを失い、顔はやつれて、傷だらけだった。二十五歳を越えた女はその傾向が著しい。宮中の女官たちも同様だ。さらに、彼女らがみなタバコを吸っていることに驚いた」(『Fifteen years among the top-knots; or, Life in Korea』より)

 

ヘッセ・ヴァルテッグ(オーストリア人旅行家)

「民衆は貧困の中で苦しんでいるが、役人たちは民衆から搾取した富で放蕩の限りを尽くしている。朝鮮の民衆は貧しく、無知で、怠惰で、迷信を信じているが、このような属性は、節操がなく、貪欲な政府が生みだした不幸な結果だ。朝鮮の政府は数百年の間、民衆の間に世の中をより良くしようという衝動が起こるのを助けるどころか、抑圧してきた。なぜならば、朝鮮の両班支配層が封建的な秩序の中で、自分たちが受け継いだ奴婢を思いのままに使役したり売買できる奴隷制度を維持しようとしたからだ。日本にはあって朝鮮にないのは、忠誠心と愛国心と自己犠牲という高い理想を持つ学者と文化的集団だ」(『Koreaeine Sommerreise nach dem Lande der Morgenruhe,1894』より)

 

ジョージ・ギルモア(アメリカ人牧師)

「朝鮮は最も貧しい国の中の一つだ。耕作可能な土地の二十パーセントも耕作できず、輸出のための製造業が一つもなく、鉱物資源は豊富だが、そのほとんどが手付かずだ。開発中の資源でさえ粗雑で、非効率な方法で開発している。この国に来て最も驚いたことは、想像を絶する汚さだ。全世界の数多くの国々を巡ってきたが、地球上でこのように汚い国は初めてだ。朝鮮の都である漢陽の猥雑ぶりは実に形容しがたい。二十五万人の住民は迷路のような路地の地べたで暮らしている」(『Koreafrom its Capital』より)