韓国の歴史教科書を批判する

韓国の主張する歴史、歴史教科書を批判します

韓国の歴史教科書「近現代史(政治①)日帝に阻止された近代化」

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 アジア諸国はそれぞれ国を守る民族運動を粘り強く展開したにもかかわらず、強力な武力を前面に立てた西洋列強についに服属し、ほとんど植民地に転落した。ただし、日本だけは西洋列強と妥協して積極的な近代化政策を推し進めた結果、帝国主義列強の一員に加わるようになった。

 

(略)

 

 朝鮮社会は内で成長していた近代的な要素を十分に発展させられないまま、19世紀後半帝国主義列強に門戸を開放した。その後政府と各界各層の人々は近代化を進めようと努力したが、成功しなかった。

 日帝は強圧的な植民統治を通してわが民族を支配した。これに対抗してわが民族は国内外で武装独立闘争、民族実力養成運動、独立外交活動などをくり広げて日帝に粘り強く抵抗した。このようなわが民族の闘争と連合軍の勝利によって1945年8月に光復を迎えた。

ー『韓国の高校歴史教科書ー高等学校国定国史』(明石書店)よりー

 

 

P114は近代史の章へ進む扉です。高校歴史教科書では以上のように記述されていますが、中学の歴史教科書では

 

>清・日本・ロシアなどの列強の浸透によって自主的近代化が順調に進められなかった。結局わが民族は、武力を前面に押し立てた日本帝国主義の侵略によって国を失った。

>清日戦争で勝利した日本の干渉とロシアの浸透は自主的な近代化を妨げた。

 

と記述しています。当時の朝鮮半島に国家という概念、民族という概念を持った人が何人いたのかその点についても甚だ疑問ではありますが…。とにかく「朝鮮民族だけでも近代化は出来たけど、日帝によって邪魔されたんだよね〜」と教えています。

近代史については、中学の歴史教科書の方が教える内容が狭いこともあって、日本=絶対悪論「日本に搾取された、日本に強奪された、日本に強制的に〜、日本に〜」という記述が占めており、否でも反日感情を抱くようになっていると感じます。

 

それでいて李氏朝鮮時代までの歴史はといえば、虚構の自国美化の綺麗事しか書かれていません。

 ⚫︎統一新羅天武天皇以降の日本に朝貢をしていたこと(これについては記述がなくてもいいとは思いますが)

 ⚫︎高麗・李氏朝鮮が中国の歴代王朝の属国であったこと

高校の歴史教科書では以下のように記述されており、「属国ではない、中国とは対等の独立国家であり交易の相手国だった」としています。

>(高麗は)元の内政干渉

>(李氏朝鮮は)朝鮮は事大交隣の外交政策を一貫して推し進めた。(中略)朝鮮は明に対して基本的に事大政策を堅持したが、明の具体的な内政干渉はなかった。毎年定期的に、また臨時の使節を交換し、そのとき文化的・経済的交流が活発に行われた。明に対するこのようま事大外交は、王権の安定と地位を確保しようとする自主的な実利外交であり、先進文化を吸収する文化外交であると同時に、一種の公貿易だった。

事大交隣政策…朝貢関係として結ばれた中国中心の東アジア国際秩序の中で現れた外交政策である。しかし、これは互いの独立性が認められたうえで行われたもので、奴隷関係によるものではななかった。

>朝鮮は清に対して表向きは事大関係を結び、使者が往来しながら交易を活発に行った。

 ⚫︎李氏朝鮮が高麗時代よりも後退した停滞の時代であったこと

 

明治の日本人が李氏朝鮮末期の朝鮮半島を訪れ「日本の奈良時代かと思った」と語ったのは有名な話。私も初めて李氏朝鮮の歴史を知った時にはドン引きした記憶があります。明治の日本人もさぞかしドン引きしたことでしょう。

 

李氏朝鮮については勢道政治を批判するのみで、経済・社会・文化が一様に発展しホップ・ステップで成長していたような流れに記述しています。農業の生産力が向上し人口も増え、手工業・商業・貨幣経済・対外貿易も発達していた。ビックリしたのは、李氏朝鮮末期に奴婢を開放し奴隷制度が廃止されたとでも受け取れる記述があります。

ホップ・ステップと成長していた国が開国し、近代化にジャンプしようとしたところを日本が侵略し成長の果実を搾取したと思わせるには効果的なストーリに出来上がっています。

 

実際の李氏朝鮮とは言えば、汚職や不正、腐敗がはびこるなか、徹底した奴隷制度(カースト制度)のもと弾圧・搾取・貧困・飢餓に苦しむ非支配層階級。毎年のように春になると飢餓におそわれるため、春窮(しゅんきゅう)という言葉が生み出されるほど悲惨な国でした。高麗時代にはあった車輪や道路、染料までがなくなるという後退した、停滞の約500年間でした。

この実態を教えていないから「朝鮮民族自身による近代化が邪魔された」「朝鮮半島が収奪された」となるのです。腐敗した政権、教育・文化もない未開で悲惨で貧困の国から何か搾取、収奪するものがあったのでしょうか。

 

腐敗した李氏朝鮮大韓帝国を見て、当時の外国人はこう言っています。

 

セオドア・ルーズベルトアメリカ合衆国第26代大統領)

朝鮮は極東のすべての国で、いやこの世界で最も腐っていて無能な政府の国であり、朝鮮人達は最も文明の遅れた人種だ。朝鮮人自治に完全に適していない

 

福沢諭吉(啓蒙家・教育者)

「人民の生命も、財産も、栄誉も守ってくれないこのような国はかえって滅びてしまうことが、民衆を救済することになる。いっそロシアやイギリスの国民になる方が幸福である。ゆえに私は朝鮮の滅亡の時期が遠くないことを察して、一応は政府のために弔意を表するが、その国民のためにはこれを賀したい」(「朝鮮人民のためにその国の減亡を賀す」『時事新報 1885年8月13日』より)

 

梁啓超清朝末期の政治家・ジャーナリスト)

朝鮮減亡の原因は、宮中の人々と、役人である両班たちだ。(中略)清国とロシアと日本が朝鮮を減亡させたのではない。朝鮮が自ら滅びたのだ」(『朝鮮の亡国を記録する』より)

 

イザベラ・バード(イギリス人女性探検家)

朝鮮にはその内部で自らを改革する能力がないので、外部から改革されねばならない」(『朝鮮紀行』より)

 

ステン・ベルクマン(スウェーデン人動物学者)

たとえ日本が併合しなくても、いつかはロシアや中国に併合されていた国だ」(『In Korean wilds and villages』より)