日本が統治時代に建てた建物⑪(大邱①)
韓国の慶北大学校は、日本統治時代に朝鮮総督府が創立した大邱尚州公立農蠶(蚕)学校(1921年開校)・大邱師範学校(1923年開校)・大邱医学専門学校(1929年開校)・大邱農業専門学校(1944年開校)を前身として創立された大学である。慶北大学校周辺には現在も日本統治時代の校舎が残っている。
⬛︎大邱医学専門学校本館(現:慶北大学校医学部本館)
1933年(昭和8)竣工
⬛︎大邱師範学校本館・講堂(現:慶北大学校師範大学付属中・高等学校歴史館)
本館は1923年(大正12)竣工、講堂は1925年(大正14)竣工
現在韓国では師範学校を「植民地政策を実践する教員を養成するために設立された」と説明しているようであるが、師範学校とは現代の教育大学であり、戦前においても植民地政策を実践する教員を育てるための教育機関というものは存在しない。
同校は「漢江の奇跡」で知られる朴正煕元大統領の出身校である。朴元大統領は貧農の家に育ち両親は小学校の通学に難色を示していた。しかし、朴元大統領の優秀さを見抜いていた日本人教師により通学を説得され、後に師範学校・満州国軍軍官学校を卒業、日本陸軍士官学校にまで留学している。
本館
講堂
⬛︎大邱商業学校本館(*現在、一部がマンション)
1923年(大正12)竣工
⬛︎官立大邱慈恵医院(*後に大邱道立病院となる,現存しない)
朝鮮人の治療費は無料、薬代は半額とされ、朝鮮人医師の養成も行われた
⬛︎大邱道立病院(現:慶北大学校病院)
1928年(昭和3)竣工。官立大邱慈恵医院に引き継ぎ、朝鮮人の治療費は無料、薬代は半額、朝鮮人医師の養成が行われた
⬛︎大邱公立南山町普通学校→大邱公立南山国民学校(現:大邱南山初等学校)
⬛︎大邱三徳小学校官舎→徳山公立尋常小学校 校長官舎(現:図書館)
1932年(昭和7)竣工
⬛︎大邱駅(*現存しない)
1913年(大正2)12月竣工
⬛︎大邱公立高等普通学校(*現存しない)
⬛︎大邱公立尋常高等小学校(*現存しない)
⬛︎大邱中学校(*現存しない)
⬛︎大邱女子高等普通学校(*現存しない)